「チームスポーツに学ぶボトムアップ理論」サッカー部監督の指導法からボトムアップを学んでみた nakayuu書評ブログ
今回は、「チームスポーツに学ぶボトムアップ理論」をご紹介!
この本を読むきっかけは?
- 仕事でチーム力を高めようと思った
- 各自で仕事に対する考えや、自発的な行動をして欲しいと思った。
- 育児にも生かしたい。自分の子どもが「自分で考えて行動できる人」になってほしいため
内容を箇条書きで!
第1章はボトムアップの基本的な考え姿勢
ボトムアップをしやすい環境作りなどが書かれている。
- 合同ボトムアップミーティング
部門別で評価し合う。互いに互いの手の内を言い合うことで、次のレベルアップに繋がりウィンウィンの関係になる!気付きを言い合うことで互いのレベルアップにつながる!意見を言い合う環境
- 雰囲気作り
陽気で明るい社員が増えれば増えるほど明るくなって、仕事も集まる。
明るい雰囲気のなかでは、社員も助け合いの、心を持つようになり、生産性のアップへとつながる。陽気にすることは意外と意識しないとできない!病気は伝染するが、陽気も伝染する。
一人一人の個人も陽気に過ごすように心がけましょう!
- 他社中心の考え方
自己中心は、子供! / 他社中心は、大人!
人のために何ができるかを考えることが他社中心の考え方!
第1章まとめ:ボトムアップをするにはまずは、コミュニケーションや雰囲気作り、一人一人の意識から変えないといけないなと学びました。
第二章は具体的なマネジメント術
- 全員リーダ制でみんなが主役
みんなを主役にするには「任せる」事が大切。全ての役割にリーダーを決めて責任を持たせる
例えば、掃除リーダーや整理整頓リーダー、消耗品管理リーダーなど
小さな仕事でも一人に任す事で責任をもつことができる。
これは、新人だけやるのではなく、全員でやる事が大切。新人が先輩に指示を出すこともできる。逆に先輩は率先して誰もやりたがらないこをやる。
そうすることで、自分たちで考えて動くようになる。
ここで、注意することは、丸投げは禁物ということ。進捗を確認しながらファシリテートしていく!
- 教えるのではなく引き出すには仕組み作り仕掛け作り
・仕組み作りは抽象的ではなく具体的に。
例えば、残業しないではなく、5時45分までには帰るなど。しかも自分たちで仕組みを考える
・仕掛け作りとしては声かけなど。
質問のように問いかけることで自分で考えて答えを出すように仕向ける。
第二章のまとめ:ここでは具体的なボトムアップ術が紹介されている。一番取り入れたいのは全員リーダー制!まずは子供達に家の仕事を任せてみようと思います。
第三章 ボトムアップでの組織作りのオプションを生み出す方法
様々方法が紹介されています。
- リーダーが率先して動くと全員が動き出す
- 適度な目標設定でワクワクさせる
- ボトムアップ時々トップダウンで
第4章 次世代へつなげる環境づくり
- 人間力が組織を前進させる
・ボトムアップのミッションは「自主自立の人間育成」自分で考えて自分で判断し行動できる人材をつくる
・サッカーのうまさだけではなく社会性が大事。オンザピッチとオフザピッチは連動している。仕事ができても、日常生活がだらしなければ人間力としてはダメ。
- 「監督いらないじゃないですか」は最高の褒め言葉
良い組織はリーダーがいなくても自主自立で機能する。
- リーダーはいつも背中で語る
「観て」「感じて」「気づかせる」→ 考えて行動するように導く
まとめ
ボトムアップもやはり段階があって、まずは、一人一人の意識改革を行い、ある程度、意識ができてきた段階で、一人一人に責任を持たせてある程度任せる。そのあとは、自主自立的に行動するような仕掛け、仕組み作りで人間性のある社会性のある人材が育つという仕組みになっていると勉強になりました。まずは、僕自身からボトムアップできるように凡事徹底から初めて、人に任せるということを意識しながらやってみようと思います。サッカー部の監督の話でしたが、絶対仕事場のボトムアップにもつながることがいっぱい書かれているので、リーダークラスの方にもオススメですし、新人で今から社会で働く方などが見ても仕事に対する姿勢を学べる良書だと思います。
気になった方はこちらかもご購入可能です。
著者:畑喜美夫
1965年生まれ、広島県広島市出身。小学2年生から広島大河フットボールクラブでサッカーを始め、東海大一高校(現・東海大付属静岡翔洋高校)、順天堂大学でプレー。高校大学時代は、U-17・U-20日本代表にも選ばれ、大学時代は関東選手権、総理大臣杯、全日本インカレの三冠に貢献。社会人でも国民体育大会で優勝し全国制覇を3度果たした。1997年に広島観音高校へ赴任。指導者として「選手主体のボトムアップ理論」を用い、2003年に初の全国大会に導き、2006年には全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会で初出場初優勝の快挙を果たした。その後も数々のタイトルを獲り、全国大会も12度出場。現在は広島県立安芸南高校にてサッカー部監督を務める。著書に「まんがでみるボトムアップ理論」(ザメディアジョン)、「子どもが自ら考えて行動する力を引き出す 魔法のサッカーコーチング」(カンゼン)などがある。